明治43年に建てられた歴史的建造物、旧川越織物市場(埼玉県川越市)の復原工事の建具部分を請け負っています。同市の文化財である住宅棟を解体し、経年により劣化した部材を修復した上で、再び組み上げるのですが、その修復を任されているのです。
この建物の大きな魅力の一つである「格子戸」や「木戸」を任されているのは大変名誉でありがたいことです。
修復と一言で言っても、強度や耐久性を持たせるために修復する箇所もありますし、風合いを残すためにあえて手をつけない箇所もあります。この判断はなかなかに難しく、損傷箇所ひとつひとつについて確認してもらい、その指示に従って作業をします。ですから、作業前の部材は、写真の通り、指示メモだらけです。
写真上段4点:これから修復する部材たち(木戸)
写真中段2点:格子修復作業中
写真下段2点:「川越織物市場の会ホームページ」より 川越織物市場の会 – cultural heritiage in Kawagoe (pecori.jp)