がらり? ガラリ? ギャラリ?

1月の視察ツアー報告にて、「がらり」の半製品を紹介しました。「がらり」というのは、目隠しをしたまま風を通す通気口、ルーバーのようなものです。

半製品の後、以下の写真のような流れで「がらり」を仕上げます。計算した角度で開けた穴に、羽板を1本1本差し込んで、プレスしますので、なかなかに手間がかかる工程です。

さて「がらり」は、日本語にしては不思議な語感ではありませんか? 調べてみましたら、同様のものが英語で「vent gallery」と呼ばれることがあるようなので、この「ギャラリー」が「がらり」となったと思われます(※諸説あり)。galleryには「画廊、美術館」などのほか「(風通しのよい)回廊」という意味もあり、いずれにしても風情のあるいい感じです♪


そういえば、最近の気密性の高い家の外壁によく見かける換気口も「ベントギャラリ」と呼ばれています。こちらは比較的新しく入ってきたのでそのまま「ギャラリ」となってるんでしょう。金属でできた丸いベントギャラリと、木でつくる四角いがらりが同じ由来だったとは驚きの発見です。

これで、どうかチコちゃんに叱られませんように・・・・               

視察ツアーで、斜めに差し込む様子
こうやって揃えながら、はめ込んで機械でプレスします
完成した「がらり」